
特に問題となるのは、抜いた歯をそのまま放置しておいた場合です。今は異常が無くても、将来的に歯が移動して咬みあわせが悪くなり、顎関節症になる場合があります。虫歯や治療途中の歯も放置しておくと顎のバランスが崩れて関節に負担がかかります。治療した歯が多かったり、被せ物が多いときにも現れることがあります。
歯ぎしりや食いしばりは、顎の筋肉を異常に緊張させます。強い力が常に加わるため負担がかかり、歯がすり減り抜ける可能性もありますし、噛み合わせも変化することもあります。筋肉や関節にも傷害がおこる可能性があります。
顎の関節がずれると音がします。放置すると関節が引っかかった感じになり、大きい口の開閉が出来なくなります。虫歯や治療途中の歯、歯ぎしりや食いしばりですり減った歯、削り過ぎの歯があれば元に戻す治療を受けた方が良いでしょう。
関節の稼働範囲が小さくなっています。診察を受けることをお勧めしますが、時間が取れないときは、とりあえずマッサージや温布などでゆっくりとトレーニングして下さい。ムリに開けようとしたり、力を入れたりすることは避けましょう。ムリをすると痛くなります。
関節が急性炎症を起こしています。突然顎に痛みが出て口が開かなくなったら、まずは鎮痛剤や濡れタオルで冷やし、速やかに処置を受けて下さい。治療を受ける時間がないときは、鎮痛剤を飲んで経過を見てください。緩和できれば心配ないでしょう。
数日間経過しても痛みや障害が残るようであれば、当院にご連絡ください。
ストレスを発散させ、心身ともにリラックスしましょう。
歯ぎしり、食いしばり、頬杖などは、歯や関節および筋肉に負担をかけます。これらの悪癖はなくしましょう。
虫歯は早期治療をお勧めします。合わない金属や入れ歯は新しくした方が良い場合もあります。
削りすぎや、金属冠(虫歯の治療カ所)が多い場合も要注意です。単に歯を削ると顎や歯が破壊され悪化します。